美容師として働く中で、一度は「フリーランスになったほうが自由だし稼げるんじゃないか?」と考えたことはありませんか?
実際、近年はフリーランス美容師として働く人が急増しており、「会社に縛られずに働きたい」「頑張った分だけ収入を上げたい」という理由から独立を目指す美容師も多くなっています。
しかし、フリーランスには自由や高収入のチャンスがある一方で、社会保障や集客の不安、スケジュール管理の難しさなど、デメリットも確実に存在します。
そこで本記事では、実際にフリーランス美容師として活動している筆者の実体験も交えながら、
- フリーランスになるメリット
- フリーランスになるデメリット
- 安定して稼ぐために必要な準備や知識
など、リアルで現実的な内容を完全ガイドとしてお届けします。
「今の働き方にモヤモヤしている」「このままサロンで働いていて将来が不安」という方にとって、必ず役立つ内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
フリーランス美容師とは?

フリーランス美容師とは、サロンに正社員として雇われるのではなく、個人事業主として業務委託や面貸しサロンで働く美容師のこと。
最近では、InstagramなどSNSでの発信力を武器に、顧客を自ら集客してフリーランスとして活躍する美容師が急増しています。
自由度が高い一方、収入も働き方もすべて「自己責任」。
会社に守られる立場から、自立して働く“プロの経営者”に近い存在と言えるでしょう。
フリーランスのメリット、デメリット

メリット①:収入アップの可能性がある
フリーランス最大のメリットは「歩合率が高いこと」。
正社員だと、売上の30〜35%ほどが給与になるのが一般的ですが、フリーランスだと60〜70%以上の還元率も。
例:
月の指名売上が100万円の場合
・正社員(35%):月給35万円
・フリーランス(65%):月給65万円
自分の売上次第で、年収1000万円超えも現実的。
実際に、筆者(執筆者)もフリーランスに転向してから年収が1.5倍になりました。
メリット②:自由な働き方ができる
勤務時間、休日、出勤日数などをすべて自分で決められるのも魅力。
・週3〜4勤務でプライベート重視
・午前中だけ働いて、午後は育児や副業に
・旅行やイベントのために休みを自由に設定
こういった働き方は、正社員ではなかなか難しいもの。
フリーランスは「自分らしい美容師ライフ」を実現できます。
メリット③:人間関係のストレスが減る
人間関係に悩んで転職する美容師は多いですよね。
フリーランスになれば、上下関係や派閥とは無縁の世界へ。
・煩わしいミーティングや勉強会がない
・店長や先輩とのストレスが激減
・自分の顧客に集中できる
これは精神的にもかなり大きなメリットです。
デメリット①:収入が安定しない
収入が完全に「出来高制」になるため、売上が少ない月は収入も激減。
とくに独立直後の1〜3ヶ月は顧客が安定せず、手取り10万円以下になることも。
また、体調を崩して休むと収入ゼロになる点も注意が必要です。
収入が安定しないのは、フリーランス最大のデメリットでもあります。
デメリット②:社会保障や税金の手続きが自己責任
会社員であれば、社会保険や年末調整はすべて会社が手続きしてくれます。
しかし、フリーランスになると以下すべてが自分の責任です。
・国民年金/国民健康保険の加入
・確定申告(所得税、消費税)
・開業届の提出
・青色申告承認申請
筆者も初年度は知識不足で税金面でかなり損しました。
税理士さんに相談したり、開業前にしっかり準備することが大切です。
デメリット③:集客・経営スキルが求められる
「技術があればお客様が来る」はもう通用しない時代。
集客やリピーターの育成も、フリーランス美容師の重要な仕事です。
必要なスキル例:
・InstagramやLINE公式を活用した集客
・カウンセリング力とリピート設計
・単価アップ・物販・顧客分析スキル
美容師+経営者としてのマインドが必須になります。
逆にここを学び続ければ、どんな時代でも稼げる力が身につきます。
フリーランス美容師として成功するための5つのポイント

フリーランスにはメリットもデメリットもあります。
成功する人の多くは、以下のような“共通点”を持っています。
独立前から指名顧客をしっかりつけている
独立した瞬間から売上を確保するには、事前に顧客の土台が必要です。
・毎月指名売上50万〜70万円以上
・SNSで自力集客ができる
・LINEなどで継続的に連絡を取れる
フリーランスは「今の顧客がそのまま来てくれる」と思いがちですが、移動により離脱されるリスクもあるため、綿密な準備が重要です。
SNS・LINEでの発信力がある
集客のメインはもはや「SNS」です。
Instagram・Threads・LINE公式などを活用できる美容師は強いです。
・ビジュアル重視のフィード投稿
・Before→Afterの動画
・お客様とのやり取りをストーリーで共有
・LINEでの次回予約導線の設計
これらを仕組み化できれば、広告費ゼロで集客できる状態に近づけます。
リピート率を高める意識がある
新規よりも「リピート」の方が安定した収入につながります。
そのためにはカウンセリング〜アフターフォローまでの流れが重要。
・なぜそのスタイル・デザインが似合うのかを論理的に伝える
・ホームケアのアドバイスを丁寧に行う
・次回提案・次回予約の一言を忘れない
技術以上に“接客力”が売上を大きく左右します。
自己管理がしっかりしている
自由な働き方ができる反面、「だらけやすい」「スケジュール管理が甘くなる」という人も多いです。
・営業日、休業日を明確に決める
・売上目標とKPIを毎月管理
・集客/施術/事務作業の時間配分をコントロール
自分自身を律する能力が、継続的な成長を生み出します。
税務・経理・経営の知識がある
フリーランス=個人事業主。つまり「一人経営者」です。
そのため、売上・利益・経費・納税などの知識は必須です。
・開業届と青色申告の提出
・freeeやマネーフォワードなどの会計ソフト導入
・美容師でも消費税の課税対象になる場合あり
・確定申告をミスると罰金のリスクも
最初は不安かもしれませんが、1年も経てば仕組みがわかってきます。
税理士さんに相談するのもおすすめです。
実体験:フリーランスになって年収が1.5倍に
筆者自身も、美容師7年目でフリーランスに転向しました。
最初は不安だらけでしたが、結果的に【年収が約1.5倍】に増え、今ではスタッフを抱えて店舗運営も行うようになりました。
ポイントは
・指名売上をキープできる環境選び
・SNS活用とLINE導線設計
・税金や経費など経営知識のインプット
・“技術+経営”の両輪で考えること
会社員では味わえなかった「自由とやりがい」を手に入れられたと実感しています。
まとめ:フリーランス美容師は「技術+経営」の時代
フリーランスは「自由で稼げる」という面ばかりが注目されますが、その裏には“経営者としての視点”が求められます。
逆にいえば、しっかり準備してスキルと知識を身につければ
【会社に縛られず、年収も自由も手に入れる働き方】が実現できる。
独立を迷っている方へ。
今のサロンで「もう限界かも」と感じているなら、一歩踏み出すタイミングかもしれません。
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