美容師がフリーランスになるために必要な準備リスト15項目【完全チェックリスト】

美容師の転職

💡初めに

「いつまで雇われで働くんだろう…」と感じ始めた美容師がまず考えるのが“フリーランス”という働き方。最近では都内を中心にシェアサロンや業務委託の選択肢が増え、「独立=店舗開業」ではなく、もっとライトに独立できる環境が整ってきました。

とはいえ、勢いだけでフリーランスになるのはリスクも大きく、事前準備をしている人とそうでない人ではスタート時点で大きな差がつきます。

そこでこの記事では、勤務サロンに在籍しながら「そろそろフリーランスになりたい」と考えている美容師に向けて、独立前にやるべき準備を完全チェックリスト形式で15項目にまとめました。

資金準備(最低3ヶ月分)

フリーランス転向直後は指名が安定せず、売上が月によって大きく変動します。最低でも家賃や生活費などの3ヶ月分の貯金は準備しておきましょう。とくにシェアサロン利用の場合、入会費や初月のシステム利用料も必要になることがあります。


SNSのアカウント設計(Instagram/TikTok)

今からフリーランスとして活動するなら「初日からSNSが動いている」状態を作っておくことが理想です。

  • フリーランス転向を考えた時点でヘアアカウントを育て始める
  • 投稿頻度を毎日1回に固定
  • 投稿ジャンルを「Before/After」「技術紹介」「お客様の声」に絞る これだけでも全く違います。SNSは“今日始めた人”より、“3ヶ月前から育ててきた人”のほうが圧倒的に有利です。

指名顧客への告知準備(LINE・DM)

転向直前になって慌てて「実はフリーランスになります」と伝えるのでは遅すぎます。顧客側にも「次からどこに行けばいいの?」と不安にさせてしまいます。

事前にDMやLINEで転向時期・場所・予約方法を周知しておくことで、不安を与えずそのまま指名継続につなげられます。


シェアサロン(または業務委託サロン)の候補リスト化

GO TODAY/salowin など有名どころから、有名ではなくても還元率がいいシェアサロンなど、都内には選択肢が複数あります。

設備・歩合率・集客サポートなどの条件をリスト化して、最低2〜3件は見学しておくのがおすすめです。

「とりあえず入ってから考える」ではなく、サービス内容と自分の働き方・客層がマッチしているかを事前に判断しましょう。


メニューと価格の設定

フリーランスの場合、価格は“自分で決める”必要があります。勤務サロン時代の料金を参考にしながら、「客単価」「時間効率」「競合との比較」を軸に設定していきます。

最も避けたいのは“なんとなく今と同じ価格”にしてしまうこと。

単価=収入に直結するので、とくにアイブロウ・トリートメントなど付加価値系のメニューは高めに設定してOKです。


予約受付の環境を整備

・公式LINE

・メールフォーム

・Instgram DM

・STEKiNA

どの方法でも良いですが「お客様が迷わず予約できる窓口」を1つは用意します。さらにGoogleカレンダーや予約アプリを併用すると管理が圧倒的に楽になります。


決済方法の準備

シェアサロンは通常決済端末も使えるところが多いですが、使えない所も少数ですがあるようです。
事前にしっかり確認しておきましょう。

SquareやAirPAYを使えば、スマホ+カードリーダーだけでクレジット決済が導入できます。現金のみの場合は来店率が落ちる可能性があるので、フリーランス前に導入しておくと安心です。


商材・道具の在庫チェック

材料費は“自己負担”になります。使い慣れた薬剤やトリートメント剤などを、どこで発注できるかなど把握➕契約しておきましょう。
転向前に在庫管理を見直して、「使用頻度が高い商材」「まとめ買いで安くなる商材」を中心に準備しておきます。


確定申告・税金の基礎知識

フリーランス=確定申告が必須になります。とはいえ税務の専門知識までは不要で、会計ソフト(freee/マネーフォワード)で日々の記帳をしておけばほぼ自動で申告が完結します。

退職前にアカウントだけ作っておくとスムーズです。

また、顧問税理士などを雇うのもありかと思います。


保険・年金の切り替え準備

退職=社会保険から外れるということなので、国民健康保険・国民年金の手続きが必要になります。

「退職日の翌日から2週間以内」が手続き期限になることが多いため、先に住所地の役所窓口を確認しておきましょう。


名刺・プロフィール写真の用意

フリーランスになると「誰に紹介しても恥ずかしくない名刺」が一気に重要になります。SNSのプロフィール写真も同時に撮影しておくとブランディングが整います。


口コミを集める仕組みづくり

フリーランスは“お客様の声”が何よりの広告になります。サービス終了後に「口コミをお願いしてもいいですか?」と一言加えるだけで、SNSやブログでの信頼度が大きく変わります。


サロン利用規約・キャンセルポリシーの作成

意外と見落とされがちなのが「遅刻・キャンセル」に関するルール設定。

トラブルを防ぎ、時間ロスや損失につながらないよう事前にルールを明文化→SNS/LINEで共有しておきましょう。


自分の“強み”を言語化しておく

フリーランスは「なぜこの人にお願いしたいのか」が選ばれる理由になります。得意技術・提案力・お客様からよく言われることなどを紙に書き出し、“自分ならではの強み”を言語化します。

(例:30〜40代の大人女性に似合うデザイン特化/美容室スタッフ経験を活かしたカウンセリング力 など)


3ヶ月分のロードマップを作る

最後に、これまでの準備を時系列のスケジュールに落とし込むことが最重要です。

例)

  • 3ヶ月前:SNSアカウント開設/投稿開始
  • 2ヶ月前:サロン見学/価格決定/LINE開設
  • 1ヶ月前:顧客への告知DM/決済導入
  • 転向1週間前:材料補充/撮影/予約管理テスト

このように逆算で動くことで「やり残しゼロ」でスムーズにフリーランスデビューができます。


まとめ

フリーランス美容師で成功している人の多くは、スタート前から「SNS」「顧客告知」「価格設定」「準備スケジュール」の4つを丁寧に整えています。

逆に失敗する人ほど“退職してから考える”という流れになり、最初の数ヶ月を無収入でスタートしてしまいます。

まずはこの記事の15項目をチェックリスト代わりにして、「やるべきこと」「まだやれていないこと」を書き出してみてください。

準備さえ整っていれば、フリーランスは今の働き方を大きく変えられる大きなチャンスになります!

※フリーランスという働き方が自分に合うか不安な人は、まずはこちらの記事からチェックしてみてください → フリーランス美容師のメリット・デメリット【完全ガイド】

※転向後に月収を安定させたい方はあわせてこちらを読むと理解が深まります → フリーランス美容師の1日のスケジュールと収入モデル|都内で月60万稼ぐ働き方

※副業で+5万円を作りたい場合はこちら → 美容師が副業で月5万円を稼ぐロードマップ

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